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ドイツでは犯罪者も音楽療法のクライアント

いよいよゴールデンウィークが始まりましたね

私は久しぶりに、前から読みたかったドイツのベストセラー小説を読むことができました。その内容がコワくて・・でも読むのを止められず震えながら一気読みしてしまいました。

どんな小説かといいますと・・・こちらです⬇

犯罪犯罪
(2013/08/09)
フェルディナント・フォン・シーラッハ

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この小説はドイツで45週間連続ベストセラー入りしていて、30カ国以上の言語に翻訳されているそうです。

残虐な犯罪を行う人間は非情なのか・・・それは時としてまったく普通の人間であり、その行為は起こるべくして起こる。簡潔で静かな語り口がまた余計に緊迫感を増長させる衝撃的な本でした。


この小説と大いに関係がある”法医学( Forensik )”という言葉を私はドイツで初めて知ったのですが、音楽療法を学ぶ中で知った言葉です。

精神医学の中にForensische Psychiatrieという分野があるからというだけでなく、実際に私が知っている精神病棟には法医学のカテゴリーに入る患者がいて、その人たちを相手に音楽療法を行うことも少なくないためです。

小説といえど、勉強になりました。

ちなみにドイツ語版はこちらです⬇(ドイツ語原書のほうが安い!?)





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精神療法の父フロイトを原書で読んでみよう

ドイツの心理療法的音楽療法を学ぶには欠かすことのできない精神分析の基礎理論。そのフロイトの著作をドイツ語の原文で読んでみたい方は、こちらのサイトがおススメです。

すべてのテキストが無料で読めます。

精神分析の勉強に最適ですし、ドイツ語長文読解の勉強にもなりますね。

ドイツ語力に自信がないときには日本語版フロイト全集と読み合わせるといいでしょう。私は1年間ほどドイツ語原書と日本語翻訳本を並べて読んでいました。

原文に慣れてくると「日本語翻訳よりも分かりやすい!」と思える箇所がどんどん増えてきますよ


〜今日のドイツ語〜
In jedem Kind liegt eine wunderbare Tiefe.
(Robert Schumann)

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音楽することから話すことを学ぶ

ミュンスター大学社会人のための1年コース、”子どものための音楽療法”で使用されている主要テキストがこちらです。



ドイツでは10年ほど前から、幼稚園児に対して言語テストが実施されるようになりました。

そこでは移民の子どもたちの言語能力が通常よりも低いことが問題視されて、そうした子を対象とした支援が積極的に行われるようになったのですが、ミュンスター大学では音楽活動によって心理的なサポートをして、結果として言語能力も改善していくようなアプローチを開発してきました。

そのプロジェクトがこの本になってまとめられています。



テーマ: セラピー&ヒーリング | ジャンル: 心と身体

ドイツ音楽療法の学派

ドイツの音楽療法についてよく分かる本といえば、『Schulen der Musiktherapie』もおすすめです。

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ドイツ語圏の音楽療法にはいくつもの学派があって、それぞれが独自の理論と実践方法を持って発展してきました。

その中でもメインとなっているいくつかのメソッドにはやはり、深層心理的な方法論が根底にあることが共通点になっています。

私は個人的にこの本が気に入っていて、出版当初から好んで読んでいました。

ドイツの音楽療法がどのように発展したのか、今はどんな研究がなされているのか・・・などなど、学派を立ち上げたご本人たちがご自分の言葉で執筆しているので、力説していて面白いです。

〜今日のドイツ語〜
Schweigen ist die Heimat des Wortes.(Henri Nouwen)


テーマ: 音楽 | ジャンル: 音楽

新しい音体験から得られるもの

即興演奏はどうやったら勉強できますか?という質問を受けました。

即興といってもいろいろなジャンルがあって、例えばジャズとかクラシックの世界ではバッハが名オルガニストとして即興の名人でした。

音楽療法の即興はその中でも特殊なもの。ドイツでは70年代くらいに即興運動というのが音楽教育の中で起こり、その考えと実践を次第に音楽療法士たちも取り入れていきました。

この即興運動の先頭にいたのがリリー•フリーデマンというドイツ人の女性で、自由即興の教育的意義を社会に広めた人でした。

⬇この本は彼女の本です。音楽ゲームのアイデアがたくさん詰まっています。即興によって得られる新しい体験が人生に新しい価値観をもたらすといったところは、音楽療法にも共通するものですね。

おとなと子どものための即興音楽ゲームおとなと子どものための即興音楽ゲーム
(2002/11/01)
リリ フリーデマン

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