FC2ブログ

海外講師による特別セミナー「自然の中での音楽療法」

ドイツ在住日本人音楽療法士・八島芽衣さん(ミュンスター・アレクシアナ精神病院)による、海外講師特別セミナーが吉祥寺にて開催されました。

テーマは「自然の中での音楽療法~自分と向き合う空間をつくる」 でした。

彼女自身のテーマでもあり、論文としてもまとめている内容だったそうです。

自然の中で行う即興演奏。実際の音も聞かせてくれました。(日本の夏、自然の中で即興してみたら、セミの声が鳴きやんだお話しに驚きです)

実際に試してみたい即興がいくつもありました。
「鎖の即興」「心の天気」「2つの島」「それぞれの場所を訪問する即興」 などなど・・・

参加者の関心度が高く、有意義なご意見、活発な質問や交流もありました。

八島さんは今後も一時帰国の際に、セミナーやワークショップをしてくれます。
これからもどうぞお楽しみに!

KIMG0529.jpg




KIMG0533.jpg


音楽療法とは??

あなたならなんと答えるでしょうか??

音楽療法っていったい何なのかって? その答えはこのビデオにあるように千差万別。でもけっきょくは同じようなことが言いたいのかも??

昨年、つくばで行われた世界大会に参加したドイツ音楽療法協会会員のSerey Maoさんが作成したビデオ。

彼女は会場に着いてから、このビデオ作成のアイデアを思いついたのだそうです。

「Was ist Musiktherapie? 」 (ビデオは英語です)

たくさんの人に見てもらって、考えてもらえれば・・・ということで、こちらに↓アップします。



Johannes Th. Eschen-Preis:末期のガン患者に寄り添う音楽療法

ドイツ音楽療法の父と呼ばれるJohannes Th. Eschen。

その名を冠した「ヨハネスエッシェン賞」は、ドイツ語園内の優秀な音楽療法の学術論文に与えられる賞です。

ノミネートされた論文を審査する審査会は、2年に1回開催されます。

今年2016年は審査会のあった年で、スイスで学んだJacqueline Stohler さんが選ばれました。
論文のタイトルは「Musiktherapie zwischen Augenblick und Endlichkeit – das Zeiterfahren onkologischer Patienten」。

テーマはガン患者が余命宣告を受けてから死を迎えるまでのこと。感情的にならず理論と実践の部分にもきちんとフォーカスし、「音楽と時間」という音楽療法の基本軸を持ちながらテーマが進むクオリティの高い論文だそうです。

この論文の指導者は、実は少しだけ存じでいる Dr. Martin Deuterさん だったようです(スイスにいたの?)。

ほかにも2名が賞を受賞しました。

詳しくは→こちらをご覧ください(ドイツ語です)



精神疾患のケアができる音楽療法士を育成する

ドイツ音楽療法センター設立目的の1つに”精神疾患のケアができる音楽療法士の育成”というものがあります。

これはドイツのスタンダードな音楽療法そのものがこの目的のために成り立ち、発展を続けているわけで、だからこそ医療セラピーとして確立しているのですが、その方法は精神力動といわれる心の無意識の葛藤を重視したもので、日本ではまだこの理論を土台とした実践はあまり行われていません。

まだあまり行われていないと断言できる理由は、日本の大学で教えられている音楽療法の学生や先生までもが、サイコダイナミックのテクニックについてほとんど知らないことからも分かる通りです。

日本で音楽療法といえば、作業療法の1つとしての位置づけが多く見られますが、ドイツではしたがってまったく異なる手法を持っていることがお分かりいただけると思います。

ここでは音楽する楽しさよりも、セラピストとの関係性がセラピーの進み具体に影響を与えるので、このセラピストには長いトレーニングが必要になるのです。

音楽療法と一言でいっても、そこにはいろいろな手法があり、音楽療法士はそのいろいろな技法を身につけてクライエントによって使い分けることが理想とされています。




テーマ: セラピー&ヒーリング | ジャンル: 心と身体

医療としての音楽療法を取り入れましょう

ドイツ音楽療法センターには、本当に多くの方々が学びに来てくれています。

日本全国、北海道から九州、四国から、わざわざ飛行機や新幹線に乗って、ドイツの音楽療法をもっと知りたくて来てくれるのです。

それというのも、やっぱり福祉中心の日本の音楽療法に大きな疑問を抱き、歌や音楽だけやっていればいいの??本当にそれだけ??といった素朴な問いが、大きな葛藤となっているのだと、みなさんと話していて感じます。


ドイツの音楽療法は、医療の中で活用されています。

それは視察ツアーに参加した人であれば、一目瞭然。

音楽療法が”治療”である以上、きちんとした方法論を学び身につけなければなりません。

だからこそ、音楽療法は医療スタッフの一人としてチームの中で働いており、資格を持った専門職であり、職員として給料をもらう。ボランティアとして働いている音楽療法士はドイツには一人としていません。

日本もそろそろ、福祉レベルの音楽療法を卒業して、医療メソッドの音楽療法を学べるシステムを考えていかなければ、心のケアはいつまでも薬依存の古い体質から抜け出ることができないでしょう。